「期待に応えられなかったらどうしよう」
「他人の評価が気になってしまう…」
こうしたインポスター症候群の症状は、自己肯定感の低さが原因です。
自己肯定感が低いと、自分の価値を正しく認めることができず、自分に自信が持てないため、人間関係や仕事の上でつまずきやすくなります。自分にダメ出しをするのがクセになり、他の人から褒められ、評価されても素直に信じられません。

その逆に自己肯定感が高いと、ダメなところも含めて自分を正当に評価することができます。自分のダメな部分やできない部分も認めて、愛することができるのです。そのため、人間関係がスムーズになり、生きやすくなります。

自己肯定感を上げるのは、インポスター症候群の対処法の1つです。
自己肯定感を高めたいなら、まずは自己否定をするのをやめましょう。コミュニケーションスキルが低い場合、「どうして私は上手に話せないんだろう」「○○さんは友達が多いのに、私は…」とネガティブに考えてしまうかもしれません。そんなときには、「話すのが下手なのはしょうがない」と割り切ることも大切です。
誰でもダメな部分があれば、良い部分もあります。ダメな部分や短所は視点を変えれば長所にもなります。コミュニケーションが下手な人は、聞き上手になれるでしょう。さらに、一人で集中する作業に向いている、ともいわれています。
このように考えれば、短所ばかりの人はいません。ダメだと思っている部分を短所だとは思わずに長所として見ることで、自分の特化した能力に気づくはずです。このように見方を変えると、自己肯定感が高くなっていくでしょう。