インポスター症候群は特にキャリアのある女性に多いといわれており、国家資格の取得者であり仕事がハードな看護師は、インポスター症候群になりやすいと指摘されています。
では、インポスター症候群に陥ると、仕事にどのような影響がでるのでしょうか?

インポスターとは、「詐欺師」という意味です。
自己評価が低いため、インポスター症候群には「あたかも有能であるかのように振る舞う私は、まるで詐欺師のようだ」という罪悪感を抱くのが特徴とされています。
「私の知識や技術は、看護師なら誰もが身に付けているものだ」など自分に対する評価が極端に低く、「無能であることを知られたくない」と恐れたり、「褒められる資格がない」と感じたりするのです。
誰かに褒められても、「私なんてまだまだです」と謙虚に振る舞う人が多いといった特徴も見られます。しかし、謙虚も度を過ぎれば、「卑屈」になり、コミュニケーションに支障を来たすこともあるため注意が必要です。
また、インポスター症候群では、自分は詐欺師だと感じているため、無能がバレることを恐れます。その結果、自分の成長が見込めない環境を作ったり、チャレンジを諦めたりすることも多いのです。その反面、無能を隠そうとするので、まじめに働きます。

このように、現実と自分の認識のギャップに苦しみ、「自分は看護師に向いていない」と退職してしまう人もいます。また、頑張りすぎて燃え尽き症候群になる人もいるのです。
もし、思い当たるようなことがあれば、あなたもインポスター症候群に陥っているのかもしれません。毎日が苦しいようなら、信頼できる人やカウンセラーに相談してみましょう。